2022/4/26
【建築ビジュアライゼーション】Revitを用いたモデリングとリアルタイムレンダリングによるビジュアル表現
この記事では下記の3つに着目して見ていきます。
- BIM対応建築3次元CAD:Revitとは
- 3次元で表現することのメリット
- 建築ビジュアライゼーションの手法
- BIM対応建築3次元CAD:Revitとは
- 3次元で表現することのメリット
- 建築ビジュアライゼーションの手法
※BIMとは?
“コンピューター上に作成した3次元の建物のデジタルモデルに、コストや仕上げ、管理情報などの属性データを追加した建築物のデータベースを、建築の設計、施工から維持管理までのあらゆる工程で情報活用を行うためのソリューション”
https://bim-design.com/about/
(出典:AUTODESK)
以下のように、国もBIM導入への動きを議論しており、今後の建設業界において建築業務のBIM化が大きなトピックになることは間違いないでしょう。
建築分野におけるBIMの推進等を議論します~第3回・第4回先導型BIMモデル事業WGを開催~
https://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000911.html
(出典:国土交通省HP)
BIM対応建築3次元CAD:Revitとは
Revitとは、AUTODESKが提供するBIM対応の建築3次元CADです。
Revit
https://www.autodesk.co.jp/products/revit/overview
(出典:AUTODESK)
Revitを用いて3次元で設計することで、より正確にスムーズにプロジェクトを進めることが可能になります。
たとえば、以下のようなメリットが考えられます。
- 2次元の図面では気づけない不整合に気づきやすい
- 意匠、構造、設備など、各分野の整合を取りながらプロジェクトを進められる
- 建設後のイメージをつかみやすい
- 2次元の図面では気づけない不整合に気づきやすい
- 意匠、構造、設備など、各分野の整合を取りながらプロジェクトを進められる
- 建設後のイメージをつかみやすい
1.〜3.は全て、プロジェクト全体を通して関わってくる内容ですが、より細分化して見ていくと1.、2.は実施設計時、3.はクライアントへの提案時(受注前)に特に関わってくると言えます。
今回の記事では「建築ビジュアライゼーション(建築の見せ方、表現)」を解説しますので、以降3.に着目して見ていきます。
3次元で表現することのメリット
クライアントにとって「建築後のイメージをつかみやすい」というのは、とても重要なポイントです。
なぜなら建物が建つまで、建築のビジュアルを確認することはできないからです。
一般的に、建築に精通していない人が2次元の図面だけを見ても、建築後のイメージをすることは難しいでしょう。
例えば、
- アニメーションを使って実際に建物を利用するときのイメージを持たせる
- 時間帯による建物の表情の違いを伝える(建物の印象を知ってもらう)
- アニメーションを使って実際に建物を利用するときのイメージを持たせる
- 時間帯による建物の表情の違いを伝える(建物の印象を知ってもらう)
といったように、3次元でビジュアル的に表現することは、クライアントの目線に立った重要な配慮です。
Revitを用いた3次元の設計に加え、建築ビジュアルの表現を高めることで、クライアントの心を掴み、訴求力向上に繋がると考えています。
建築ビジュアライゼーションの手法
では具体的に、ビジュアルを表現する手法にはどのようなものがあるのでしょうか。
近年、建築のビジュアライゼーションの手法として、リアルタイムレンダリング(短時間で行えるレンダリング方法)の需要が高まっています。
具体的には、「Twinmotion」や「Lumion」といったソフトが挙げられます。
【Twinmotion】
https://www.twinmotion.com/ja/
【Lumion】
https://lumion3d.jp/
いずれのソフトもBIMとの連携がシームレスで、建築に特化したリアルタイムレンダリングソフトです。
静止画パースに加え、アニメーションやVRといった動きのある表現も可能で、季節、天候、時刻など設定の幅が広く、建物の表情を表現する手法が多く揃っているため、建築の見せ方にあわせてソフトを使い分けることで、それぞれの特徴が活きてきます。
ビジュアル表現において上記のような強みがある一方で、リアルタイムレンダリングソフトは建築のモデリングができません。
建築ビジュアライゼーションは、
- Revitなどの3次元CADを用いてモデリングする
- TwinmotionやLumionを用いてビジュアルの表現を整える
- Revitなどの3次元CADを用いてモデリングする
- TwinmotionやLumionを用いてビジュアルの表現を整える
の順序で行うことを覚えておきましょう。
こちらのコラムも参考にしてください。
EpicGames、「Twinmotion 2022.1」提供開始。パストレーサー、HDRIスカイドーム、点群などサポート
https://www.pronews.jp/news/202201131408261739.html
日建スペースデザイン、バーチャルとフィジカルを横断する建築・インテリアの映像化~CGWORLD デザインビズカンファレンス
https://cgworld.jp/feature/202109-cgwviz-nspace.html
まとめ
BIMは建築物情報の管理や共有化のしやすさ、グローバル化による標準規格の必要性が高まっていることから、導入する企業が増えています。
BIMとリアルタイムレンダリングソフトを連携することで、クライアントとの設計検討や意思確認等をスピーディに進めることが可能になります。
以上の理由から、今後も「建築ビジュアライゼーション」の需要は高まっていくと予想され、クライアントへの提案において欠かせないツールになるでしょう。
当社では今後、リアルタイムレンダリングソフトや建築ビジュアライゼーションの制作事例を公開していきます。
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