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2024/10/25

【オリジナル作品 第4弾 -COEXIST- by D5RENDER】Vol.1 作品づくりの裏側

本ブログでは、オリジナル作品第4弾として「COEXIST -LIVE WITH NATURE AND GREENERY IN THE CONCRETE JUNGLE-」の制作に関する舞台裏などを担当したディレクターに聞いていきたいと思います。まずは、こちらの動画を一度ご覧ください。

作品のポイント

本作品は、リアルタイムレンダリングソフト『D5RENDER』の使用のみに限定した作品作りになっており、そのあたりの試行錯誤の感触も振り返りながら担当ディレクターの呉くんに聞いてみたいと思います。

制作おつかれさまでした!! さっそくですが、この作品のテーマや見どころなど紹介してもらえますか?

今の人々、特に大都市に住む人たちは、周りにコンクリートの建物ばかりが立ち並び、自然環境を簡単に触れる機会が少ないかもしれないなと、ふと思うことがあります。そこで、この作品では、人と建物が緑と融合する感覚を表現したいと思いました。緑があふれる広場から建物を見渡すシーンや、建物内の至る所に見られる植物が、テーマを強調していると思います。こういった環境で働くと、きっと気分も良くなるだろうなと想像(妄想?)しながら制作を行っていました。

緑や人々の活動感、いい感じですよね~。今回、初めてD5RENDERを触ってみたそうなんですが、感触はどうでしたか?

以前もD5RENDERを簡単に操作したことはありましたが、今回はメインツールとしてD5RENDERを使って動画を作りました。最初の印象としては、とても直感的に使えるソフトだと感じました。リアルタイム系なので、操作を画面で即時に反映できることはもちろん、全体的な効果や材質などもとても調整しやすかったです。ソフト自体が提供している素材も豊富で、自分の表現したい場面や雰囲気を比較的簡単に作り出すことができました。

簡単にできちゃうんですか、、、と言ってもたぶんCG制作の基礎があるというのは大きなところかもしれないですね。D5RENDERの良いところはどんなところですか?例えば、D5RENDERだからやりやすかったところとかありますか。

繰り返しになるんですが、まず日本の案件に適した植物や人物の素材が豊富に揃っていて、マテリアルライブラリ中の素材も非常に使いやすいです。これらの素材だけで一般的な案件は十分だと思います。また、ソフトにはたくさんの植物や人物の配置方法も備わってあり、以前は時間と労力の必要な添景作業が、比較的簡単な作業に変わりました。そして、初心者でも簡単に把握できる全体のエフェクト調整もとても魅力的です。調整項目が多くはありませんので、非常に効果的で理解しやすかったです。

逆に、今後改善してほしい点やこれができたらなぁっていうところなどはありますか?

実際に使用してみて、改善してほしい点も少なくありません。まず、おそらくソフトエンジンの制約のため、動画の時にはそれほど目立ちませんが、静止画を制作する際にアンチエイリアス機能が弱い、もしくはほとんどないため、画像が非常にシャープに見えてしまいます。また、ある状況では、たとえばガラスの後ろのガラスなど、マテリアル表現に明らかな誤りが生じることがあります。それに、一部外部からインポートしたモデルの操作手順が少し不便に感じます。制作後半でファイルサイズが大きくなった際にメモリ管理も問題があるように感じました。ただ、D5RENDERは常にアップデートされており、更新毎に機能の追加やパフォーマンスの改善が見られます。

なるほどですね、改善して欲しい項目はたくさんありますね。今後の更なるバージョンアップでの改善に期待しましょう。ありがとうございました。次回は演出に関しても聞いていきたいと思います。

・作品制作担当:呉 、万(東京スタジオ  制作1G)
・Blog編集担当:横井(名古屋スタジオ)

まとめ

最近は建築設計の分野においても、リアルタイムレンダリングが主流になりつつありような気がしています。生成AIも広まってきて建築ビジュアライゼーション、特にCGパースの制作手法だったり制作時間、技術的ハードルも以前と比べて環境が様変わりしてきています。特に設計フェーズでの業務となるをBIMデータの連携は欠かせません。
今回の作品制作で得た技術を、CGパースやCGアニメーションなどの実際の業務に反映し、更なるクオリティーUPを目指していきたいと思います。

次回はこの作品について、もう少し細かく技術的な内容を制作担当者に話を聞きながら紹介します。
お楽しみに!

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